タクシー業界の乗務員ブログ

タクシーサービスやタクシー業界で働くタクシー乗務員の方向けの情報を発信しています。

タクシー乗務員新人さん奮闘記

今回の記事は実際タクシーの乗務員をしている新人さんの、奮闘記を記載したいと思います。

タクシー自体を利用した事が有る方は多いでしょうが、タクシー業界ではどのような事が有るのか、知らない方が多いと思いますし、また今後タクシー業界で働きたいと言う方も多いと思いますので、参考になればと思います。

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 まずは挨拶から

挨拶に関しましては何処の業種でも、心地よく挨拶をして始まるのが普通であり、この挨拶に関してはタクシー業界でも例外なく挨拶から始まるのです。

しかしここから少し変わっているのが挨拶をする相手が多い事に、私の知り合いの新人さんも驚いたそうです。

まずは一日の健康状態や担当の運行管理者との顔合わせをして1日が安全でかつ運転収益があがるようにお互い情報交換をしながら実施します。

点検

次に行われるのがその日に自分が乗る車両や自分自身の点検から始まります。

自分の健康状態が悪い時は休むしかないので、ほとんど出社される方は元気の良い方が多いです。

一番問題なのはアルコールのチェッカーが問題だと言います。

飲んでないのなら問題は無いだろうと思うのですが意外とこの呼吸器検査で引っかかる方が多いのです。

何故引っかかるのかと言いますと、警察の所有しているアルコール感知器よりも、感度が高いのです。

当然プロのドライバーですから飲酒運転などで捕まると会社もろとも危険な状態になってしまいますので、アルコールの検査はかなりきつく、またアルコールが抜ける時間と言うのは個人差が有るのでこの検査はかなり怖いと、新人さんは言っていました、長らく勤務している人になると少しでも出たら休暇だと思って帰ると簡単に帰るそうなので、この業界独特な物だなと思いました。

そして車両の点検は灯火類や、ウォッシャー液など細かく点検します、これもやはりプロ意識ですね、整備不良などで反則を切られていたら、仕事になりませんのでしっかり点検を行います。

どんなに文明が進んでいても最終的には、人の目で点検を行わなくてはいけませんからね。

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 そしていよいよ

会社内のLPG給油場所でLPGを注入して、仕事にいよいよ出庫するのですが、自分が走る場所などはGPSでセンターとつながっていますので、自分の好きな場所で、流し営業をかけながら、センターからの無線も当然待ち受けます。

新人さんは何処のルートがお客様を拾いやすいか等あまり分からないので、先輩方から客待ちをしている時等に色々教わるのです。

 仕事の終了まで

1日の乗務が終了すると最後運賃収入の計算があります。

1日の仕事の集大成ですね乗務記録簿に書き込み、1日が終了します。

しかしここでも乗務員さん同士は仲が良い方が多いので、どこのルートでいくら上がった、など色んな雑談をしたり聞いたり、しながら新しい情報をどんどん吸収していき皆の売り上げが上がるように雑談をかなり長くします。

新人さんはほとんどの場合、先輩より先に帰ってしまう習性が有るのですが、タクシー業界は上下関係もしっかりしていますので、出来る限り新人さんは先輩より早く帰る事は止めた方が良いと思います。

 仕事も終わり

仕事も終わり、やっと帰宅する頃にはしっかり明け方になっていることが多いのですが、ここで新人さんはまた大変な戦いが始まるのです、まずは表が明るすぎて眠気がなかなか来ない、一般的な生活音が耳を襲うと言う話をよく聞きます。

しかしこの条件はみんなが乗り越えてきている事なので、変則的な眠りの習慣を身に付けておかなくては、しんどいと言う方が非常に多く居ました。

しかしどうなのでしょう、タクシー乗務員は高齢な方が多いのに、急激に眠くなってしまったりする事は無いのかと不思議に思います。